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「ふたりはプリキュア」 おすすめの3本

私の好きなアニメに「プリキュアシリーズ」がある。

言わずと知れた日本を代表する子供向けテレビアニメだ。

 

今回はそんな「プリキュアシリーズ」の原点である「ふたりはプリキュア」からおすすめの3本について書きたい。

 1.第8話「プリキュア解散! ぶっちゃけ早すぎ!?」

プリキュアシリーズ」のファンならば「初代の8話」と言われれば通じるほど有名だ。

検索すればこの話数に関する記事はかなりの数見られるが、それでも書く。

 

話としてはプリキュアになってまだ間もない二人が、「一緒にプリキュアをやっているだけのクラスメイト」から「友達」への第一歩を踏み出すというもの。

 

ふとしたことで喧嘩してしまった美墨なぎさ雪城ほのかは、なかなかうまく関係を修復できない。

後のシリーズなら不和が原因で苦戦という展開がありそうだが、そんなことがないのが初代らしいといえる。

そして、ふたりの仲を取り持つのに役立つのがプリキュア手帳だ。

ふたりが相手の手帳を読むシーンでは、ふたりがまるで別のタイプであることが綴られていきながら、最後に「私たちがずっとこのままなんて、ありえない」と重なる。

ラストシーンで、先に相手の名前で呼んで一歩踏み出すのがなぎさではなくほのかなのも素晴らしい。

ほのかが先に呼ぶからこそ、なぎさが応じるまでの間に生まれる不安が伝わってくる。

 

脚本の清水東さんは鷲尾天プロデューサー時代の5作品すべてに参加していて、他にも傑作回を手掛けている。

演出は「おジャ魔女どれみシリーズ」を手掛けた五十嵐卓哉さんで、彼の心情演出が存分に味わえる。

間違いなく「プリキュアシリーズ」伝説の1本。

 

2.第28話「レギーネ登場! ってもう来ないで!」

この回はファンの間では傑作回として有名ながらなぜかファンの輪をでると途端に知名度が低くなる気がする、8月15日に放送されたお話。

 

放送日を意識していたのは間違いなく、ほのかの祖母、雪城さなえさんの幼少時のエピソードが語られる。

新たに現れた敵と終わりの見えない戦いへの不安に襲われる、なぎさとほのかの話がそこに重なっていく。

後のシリーズでは描かれない「急に強大な敵と戦うことになってしまった不安」を描くが、解決はいかにも初代らしい。

宿題が終わっていないとかチョコタルトが売り切れるとか、そんな日常の事で立ち直れるのは、さなえさんの話を聞いてその精神を少しでも受け継いだからなのだろう。

 

戦争のエピソードを入れつつも、それに話を喰われずに構成できているのがとても素晴らしい。

また、さなえさん役の野沢雅子さんの演技も相まって、さなえさんの言葉が深く沁みる。

脚本は初期3作(いわゆる「ふたりはプリキュアシリーズ」)に多く参加した羽原大介さん。

演出はシリーズディレクターでもある西尾大介さんが担当しており、「ドラゴンボール」や「エアマスター」などを手掛けた彼のキレキレのアクション演出も楽しめる。

もっと知名度が上がってほしい1本。

 

3.第42話「二人はひとつ! なぎさとほのか最強の絆」 

この回も有名すぎるが、やはり書かずにはいられない。

初代のスーパーアクションを楽しめる回でもあるが、それ以上に第8話から続くなぎさとほのかの関係性の一つの集大成的な回でもある。

 

ほのかが敵にさらわれ、それを助けるためになぎさが奔走する回だが、その中で「ふたりはプリキュア」である彼女たちが一人では何もできないと言われ、それをどう受けるかというのが話の肝。

最初の館のシーンでベルゼイはこう言う。

 

命ある者は全て己自身のために生きる。

 

この回でなぎさがほのかを探す間、この問いは常に投げかけられる。

そして、大量のザケンナーを前にしてなぎさが出した答えが大好きだ。

 

馬鹿にするのもいい加減にしてよね。

バラバラ?一人じゃ何も出来ないって?そんなの当たり前じゃない。

みんな元々一人じゃない。私が私のために、ほのか探してどこが悪いの?

自分を大切にして、何がいけないのよ。

一人じゃ何も出来なくったって、私に出来る事は沢山あるんだから。

そんな当たり前の事の、どこがいけないのよ!

 

これこそがプリキュアがふたりである理由なのだと思う。

プリキュアシリーズ」において、なぜプリキュアは複数いるのか、ふたりでなくなってもその本質はこれなのだと思う。

 

脚本は28話と同じく羽原大介さん。

演出は西尾大介さんと後に「フレッシュプリキュア!」でシリーズディレクターを務める座古明史さん。

その他の回とかなり毛色が違うが、両演出家の渾身のアクション演出となぎさとほのかの心理面の動きを丁寧に見せる描写は今も色褪せない。

プリキュアシリーズに通底する考えが詰まった、最初から最後まで無駄の無い今シリーズの最高傑作。

 

終わりに

ふたりはプリキュア」のおすすめの3本について書いたが、他にも良い回はあるので、興味を持ったらぜひ見てほしい。

そのうち「ふたりはプリキュア Max Heart」でもこんなの書きたい。