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「少年ハリウッド」のすすめ

久しく触っていなかったブログを更新する。

 

今回はTVアニメ「少年ハリウッド」について書いていきたい。

なぜ「少年ハリウッド」なのか?

それは、私的2010年代ベスト深夜アニメだからだ。

 

 「少年ハリウッド」とは

少年ハリウッド」とは、橋口いくよ先生の小説を原案として2014年から2015年にかけて分割2クールで放送されたテレビアニメだ。

内容を簡潔に書くと、原宿の劇場「ハリウッド東京」を拠点とする新人アイドル「少年ハリウッド」のデビューまでを描く第1期「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-」と、デビュー後を描く第2期「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-」になる。

つまり、大きなくくりではアイドルアニメだ。

 

少年ハリウッド」の特別性 

では、「少年ハリウッド」は他のアイドルアニメと何が違うのか?

それは、「普通の人がアイドルになる作品」という点だと思っている。

これだけだと他のアイドルアニメもそうではないかと言われそうだが、他のアイドルアニメは「キラキラした素養を持った人がアイドルという形で認められる作品」なのだ。

 

例えば、同時期に放映されていた「アイドルマスター シンデレラガールズ」に出てくる「前川みく」というキャラクターがいる。

彼女は語尾に「にゃあ」をつけるネコキャラなのだが、作品内ではキャラを作り過ぎ的な扱いを受けることがあった。

つまり、「アイドルマスター シンデレラガールズ」世界において、通常各アイドルはステージ上と日常生活の人格が同一線上にナチュラルに存在するので、無理にキャラを作る「前川みく」は若干の色物扱いをされるというわけだ。

 

では、「少年ハリウッド」においてはどうなのかというと、「前川みく」などかわいいものに思えるほどゴリゴリにキャラを作る。

例えば、主人公の風見颯が第1話で練習する自己紹介はこんな感じだ。

 

君の宇宙は、僕の宇宙。僕の宇宙は、君の宇宙。つまり僕は君に夢中!夢をカケルよ、風見颯。高校二年生の十七歳です!

 

私も最初見たときは恥ずかしさで死ぬかと思った。

当然、普段の颯はこんなことを言うような人ではない。

というか、颯もめちゃくちゃ恥ずかしがっている。

つまり、「少年ハリウッド」初期において、各アイドルはステージ上と日常生活では人格が全く別の線上に存在しているのだ。

これまで、人並みにアイドルアニメは見てきたつもりだがこういった作品は「少年ハリウッド」しか見たことがない。

 

少年ハリウッド」のここがスゴイ!

さて、ここまで書いてきた「少年ハリウッド」の特徴だけなら、私は放送終了から3年以上たった今こんな記事を書こうだなんて思わなかった。

そもそも、そこ止まりなら「ミッキーには中に人が入っている」という無粋な発言と変わらない下種な作品である。

 

しかし、「少年ハリウッド」では別の線上に存在するもう一つの人格を与えられたアイドル達が、少しずつ、後付け的に元々の自分の人格と同一線上に統合する。

先にアイドルという実存が与えられ、作品を通してその本質がくっついてくる過程を見せる。

「見せる」という書き方になったのは、作品中で彼らがアイドルとしての自覚を劇的に変革する出来事があるわけではなく(全く無いわけではないが)、あくまでも全体を通して少しずつ変化していくからだ。

しかし、だからこそ各期で終盤に振り返った時に気付く彼らの変化の大きさには驚かされるし、本気で応援したくなる。

恥ずかしながら、成人を迎えてから初めてアイドルを応援する楽しさというものをこの作品に教えてもらった。

少年ハリウッド」は何かを背負う人間の魅力をこれでもかという程描いた点こそが最大の魅力なのだ。

 

最後に

いろいろ書いてきたが、つまりは「少年ハリウッド」を見てくださいということにつきる。

こんなに素晴らしい作品なのに、知名度低すぎやしませんかという話。

私含めた一部のファンしか熱く語ってないのはどうなのと思うのよ。

私なんて、珍しくクラウドファンディングに出資してしまったよ。

アイドルアニメを見るなら必見の1本だと思うんだけどなぁ。