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「ふたりはプリキュア Max Heart」 おすすめの3本

以前書いたものの第2弾。

 

今回はシリーズ第2作の「ふたりはプリキュア Max Heart」のおすすめの3本を書く。

 

ちなみに前回のものはこれ。

nave-janne7019.hatenablog.com

 

 1.第8話「悩みぶっ飛び! ひかりを結ぶみんなの絆」

第1作の第8話に続いて今シリーズも8話は外せない。

 

この話の主役は第1作から登場する姉御肌なあのお方。

そう、TAKO CAFE店長の藤田アカネさんである。

そしてもう一人、今作から追加されたプリキュアプリキュアではないという考え方もあるが)の九条ひかりもこの話の主役である。

 

話としては、数話前からアカネさんを訪ねてきていた中尾くん(アカネさんが商社で働いていた時の後輩)が、アカネさんに会社に戻ってこないかと誘っていたことが分かり、アカネさんのところに居候するひかりが不安になるというもの。

そして、それと並行してポルンとひかりの関係性を描くお話である。

 

この話で印象的なのは、桜を使った演出とオフィス街でのアカネさんのシーン。

桜の演出については、アカネさんの心情に連動するように冒頭ではまだ咲いていなかったものが、ラストでは満開になっている。

また、アカネさんが誘いを断るシーンでの桜吹雪も非常に印象的で、アカネさんの決意を感じさせるものになっている。

オフィス街のシーンでアカネさんの前を通るOLや家族は、アカネさんにありえた可能性であり(OL→会社勤め、家族→結婚)、それを見てアカネさんが言う「重いな」の一言は自分の道を行く厳しさを強く感じさせる。

逆光の中に立つ姿も相まって、普段は姉御肌の明るいお姉さんといった雰囲気のアカネさんにある弱気な部分がとても印象的だ。

だからこそ、ひかりの接客姿を見て決意を固め、中尾君に対して「あんたはあんたの道を。私は私の道を」と言うアカネさんはとてもかっこいい。

自分の力を試すために、すべてを背負う覚悟を決めた人間はかっこいいのだ。

 

この回では美墨なぎさ雪城ほのかは脇役に徹するが、ひかりへの助言などは1年間彼女たちが経験してきたことあるからこそ十分な説得力を持って響く。

成長したなぎさとほのかがひかりを見守るという今作の構図が分かりやすく表れている回でもある。

 

脚本の羽原大介さんは前回選んだ3本の内2本を担当していたが、実力者ぶりは今作も健在。

演出は今年の「HUGっと!プリキュア」でもシリーズディレクターを務める座古明史さん。

座古さんといえば個人的にはアクションのイメージが強いが、この回では情感たっぷりの演出が存分に味わえる。

 「ふたりはプリキュア」シリーズでも屈指のサブキャラが輝いている回。

 

2.第15話「あこがれの先輩は大親友!?」

この回はひかりに初めて友人ができるお話であり、なぎさとほのかが外からどう見えているのかを思い出させてくれるお話でもある。

 

クラスメイトの多幡奈緒と加賀山美羽にフリーマーケットに誘われたひかりは、そこで2人がなぎさとほのかに憧れていること知る。

さらに、偶然会ったなぎさとほのかも合流して、成り行きで3on3をやることになり、奈緒と美羽と友達になる。

 

・・・なんのこっちゃ分からないな。

とにかく見てもらいたい。

とても丁寧な脚本と演出で魅せてくれる回なのだが、いかんせん今の私では言葉にできない。

 

脚本はシリーズ構成も務める川崎良さん。

Max Heart」は「いっぱいいっぱい」という意味だそうだが、これほどの傑作を作り出すのだから恐ろしい。

演出は立仙裕俊さんと西尾大介さんと大塚隆史さんの3人。

今作のシリーズディレクターの西尾さんに、後に「スマイルプリキュア!」でシリーズディレクターを務める大塚さんなのだからその出来は言うまでもない。

立仙さんについてはよく知らない。

不勉強で申し訳ない。

 

3.第45話「無限の闇 永遠の光」 

今作で有名な傑作回といえば最終回「扉を開けて! ここから始まる物語」が真っ先に上がるだろうが、個人的にはこの回の方が好き。

 

まず、冒頭の世界から光の存在が消えかけていることを示す描写が秀逸。

ひかりが消えかけていることを感じさせながら、まだ間に合うかもしれないという状況を感じられてハラハラさせられる。

 

そしてドツクゾーンバルデスと向かい合った時のひかりの言葉は、前作から2年に渡って見てきた人にとっては間違いなく胸を打つものがある。

 

この子は例え闇から生まれたとしても、優しさ、温もり、命の輝きを持っている。だから・・・この子は絶対に渡しません!

 

この言葉は、前作で闇に還るキリヤを見ていることしかできなかった前年のなぎさとほのかには言えなかったことであり、それをひかりが言うことが今作の価値だと思う。

 

また、ひかりを見つけたなぎさとほのかに対してバルデスがクイーンを復活させるように挑発したのに対して、ふたりが即座に「待ってない!!」と返すシーンも素晴らしい。

今作では、ひかりは光の園のクイーンの生命という形で登場するのだが、10話くらいでほとんどそのことには触れられなくなり、観ているこちらもそのことを忘れてしまいそうになるほどだったのだが、この言葉を聞いた時に、ここまでの話の全てが1つに繋がったような感覚になった。

逆に、闇のファイターが大切にする館の少年は常にその存在がジャアクキングの生命であることが強調されていた。

両陣営が同じように大切にしていたように見える行為の根本にあるものの差はずっと描写されていたのに、そのことに私は気づいていなかった。

これ気付いた時に、私はプリキュアシリーズに対する姿勢を変えた。

 

脚本の成田良美先生はプリキュアシリーズを語るうえで欠かせない大物。

シリーズ構成本数、劇場版脚本本数、テレビシリーズ脚本本数いずれも最多記録保持者であり、第1作「ふたりはプリキュア」から第12作「Go!プリンセスプリキュア」まで12作連続参加も大記録。

今年の「HUGっと!プリキュア」で3年ぶりのプリキュアシリーズ参加に界隈がざわつくなどもあった。

演出は第8話と同じく座古明史さんであり、この回でも最高の演出が堪能できる。

私のプリキュアライフの転換点となった大切なお話。

 

終わりに

ふたりはプリキュア Max Heart」のおすすめの3本について書いたが、他にも良い回はあるので、興味を持ったらぜひ観てほしい。

単純に前年の焼き直しではなく、2年目にふさわしい進化した作品になっている。

なぜプリキュアはこれほどまでに長く愛されるシリーズになったのか、観てもらえればきっと伝わる。

次は「ふたりはプリキュア Splash Star」について書こう。