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「HUGっと!プリキュア」感想

ついに、「HUGっと!プリキュア」が終わってしまった。

来週からは「スター☆トゥインクルプリキュア」が始まるので、その前に「HUGっと!プリキュア」への感想を書いておく。

全体の感想→好きだった点→好きじゃなかった点で書く。

 

 1.全体の感想

単刀直入に書くと、歴代15作品のうち8~12位グループといったくらいの面白さ。

ちなみに同グループに属するのは、「スイートプリキュア♪」「スマイルプリキュア!」「ハピネスチャージプリキュア!」「魔法つかいプリキュア!」の4作品。

11話までは歴代屈指の好スタートを切ったと思っていた。

以降も定期的に素晴らしい回はあったし満足度は高かったが、最終的にはストーリーがうまくまとまりきらなかった印象があって、この位置になってしまった。

15周年で初代との共演やTV版オールスターズなどの話もあったので、話数の制限が例年より厳しかったのはかわいそうな点だが、やっぱり終わりの印象が悪いと評価が低くなってしまう。

反面、メッセージ性の強い作風と15周年の営業が功を奏してか、プリキュアファンの大きなお友達の輪を超えて話題になることは多かった。

これを機にプリキュアを見る方が増えてくれたらうれしい。

 

2.好きだった点

真ん中より下の位置だが、そもそもプリキュアシリーズは全て面白いので、好きだった点もたくさんある。 

愛崎えみるとルールー・アムールの関係性

これに関しては2人の加入以降、一番力を入れて描かれていたと思う。

えみると出会うことで、ルールーに夢が生まれ、その結果2人が分かれることになるという展開自体は素晴らしかった。

プリキュアという存在をヒーローと捉えている今のプリキュアだからこそ、41話でえみるのぶつかるジレンマには説得力があるし、そこを解決する初代から続く「プリキュアはヒーローではない」という信念が心地よい。

11話までの展開

11話までの出来に関しては歴代屈指といえる。

応援したい!→応援なんて誰でもできる→応援は力になる→応援してる私が一番ダメ→応援してきた2人から応援されて復活という展開はとても綺麗にまとまっている。

また、11話におけるプリキュアの剣がメロディーソードに変化する流れは、無印ED「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」の歌詞を彷彿とさせる。

単発で見ると楽しい回が多い

とりあえず1話だけ見直すみたいなことをしたい時には、今作はもってこいだ。

圧倒的な演出力で楽しませてくれる回が多数存在する。

これは途中から見た人を引き込む上で重要なので、とても素晴らしい。

この点では「スマイルプリキュア!」に近いものを感じる。

 

3.好きじゃなかった点

好きじゃなかった点もたくさんある。

これまで書いていなかったので好きだった点よりかなり長くなる。

後半の幹部の扱いがあまりにも雑

具体的にはドクター・トラウム、ジェロス、ビシン、ジョージ・クライ。

ラウムなんかはまだましな方で、ジェロスはあまりにも紋切り型なキャラ作りに、積み重ねもなくあっさりと浄化される。

タクミとジンジンとの過去は取ってつけた感が強い。

ビシンはハリハム・ハリーへの執着の理由がいまいち伝わってこなかった。

輝木ほまれ以外にハリーへの強い感情を持っているキャラが欲しかっただけにしか見えない。

ジョージは、未来を変えたいのか時を止めたいのかよく分からない。

序盤では、未来が変わったっぽい状況の中でも未来を止めようとしていたが、最終的には野乃はなを助けたいという目的になっている。

未来が変わったなら時を止める必要は無いのではないだろうか?

11話でのあの微笑は何だったのよ。

はなへの試練が足りない

これに関して11話の試練で十分ではと思う人がいるかもしれない。

しかし、今作においてはなは絶対的主人公だった。

劇場版のラストでは1人で敵と対峙し、ジョージとの戦いでも実質的には1対1だった。

そのレベルの絶対的主人公はプリキュアシリーズでも数が少ない。

該当するのは夢原のぞみキュアドリーム)、相田マナ(キュアハート)、愛乃めぐみ(キュアラブリー)、春野はるか(キュアフローラ)だろう。

この4人のうち、のぞみは、「Yes!プリキュア5」の23・24話、めぐみは「ハピネスチャージプリキュア!」の44話、はるかは「Go!プリンセスプリキュア」の38・39話といった、プリキュア氏に残るえげつない試練を乗り越えている。

唯一そのレベルの試練を経験していない相田マナはといえば、歴代最高クラスの超人スペックの持ち主である。

それに比べると、作中で言われるように、はなは能力的には平凡だし、11話の試練も3人に比べると物足りない。絶対的主人公の位置に置く説得力に欠けるのである。

プリキュアを特別視しすぎている

48話でみんながプリキュアになったため、プリキュアは特別でないと捉えていると思っている人も多いだろうが、私的には違う。

分かりやすくそれが表れているのが「初の男の子プリキュア誕生」と話題になった42話だ。

あの回では、事故でフィギュアスケート選手として復帰が絶望的になった若宮アンリが、プリキュアの力を借りてキュアアンフィニに変身した。

この回で重要なのはキュアアンフィニになったことではない。

そもそも、「プリキュア」の定義が狭い。

もう少し定義を広くとれば、ネタ的なプリキュアを除いても「ハピネスチャージプリキュア!」の相楽誠司は該当するはずである。

重要なのは、プリキュアの力で一時的とはいえアンリがケガの影響から解放されている点にある。

奇しくも、10周年記念作品である「ハピネスチャージプリキュア!」でも似たような状況が登場する。

そこで描かれたのは、「プリキュアにもできないことがある」という現実であり、そこからどうするのかが大きなテーマになっていた。

それに対して、今作ではプリキュアであるというだけで現代医学でも治せないケガをあっさりと治してしまう。

今作では、プリキュアは特別ではないという旨のセリフもたびたび登場するが、画面から受ける印象とセリフの印象がちぐはぐになってしまっている気がする。

 

終わりに

HUGっと!プリキュア」はとりあえずこれでおしまい。

けれど、まだまだ春の映画で彼女たちに会うことはできる。

また会える日を楽しみにしながら、とりあえずは「スター☆トゥインクルプリキュア」を全力で楽しみたい。

文句の方が多くなったけど、なんだかんだ楽しい作品だったので興味がわいたらぜひとも観ていただきたい。